百寿

おはようございます。

支援センターふなばし

ケアマネジャーの佐藤寛子です。

 

 

ケアマネジャーとして

担当させていただいているAさん。

 

先日

100歳のお誕生日を迎えました

おめでとうございます

 

 

100年って

すごいですよね。

1世紀ですよ!?

 

調べてみると

2021年の時点での100歳以上の人口は

女性 76,450人

男性 10,060人

合計 86,510人

女性ってば、生命力強い

 

ちなみに

平成2年の時点では

100歳以上はわずか3,298人。

そう考えると、すごい伸び率!

 

 

 

とは言え

100歳を迎えるというのは

なかなかに難しい。

ケアマネになり10年以上経ちますが

100歳を超えた方は、過去3名だけ。

 

なので

100歳を迎えたお祝いに

胡蝶蘭をプレゼントしました

 

 

Aさん自身は

ウトウト寝ていて無反応

ですが

Aさんを介護している娘さまが

とても喜んでくださいました

 

Aさんに対するお祝いの気持ちもありますが

Aさんを介護している娘様への

労いの気持ちといいますか

尊敬の念といいますか

そんな想いで胡蝶蘭をプレゼントしました。

 

 

 

Aさんは

デイサービスから帰宅しても

自宅に帰ってきたことがわかりません。

娘様の顔をみても

誰だかわかりません。

娘様は

「仕方ない。この歳でよく頑張っている。」と。

献身的に介護され

Aさんが介助を受けながらも

今も歩くことができるのは

「トイレで用を足したいだろうから。」と

毎回トイレまで歩いて連れていく

日々の積み重ねがあるからです。

 

 

「長生きするのも楽じゃないよ。」

 

 

皆さん、声を揃えておっしゃいますが

100歳まで介護するのも、楽じゃない。

100歳まで長生きできるのは

支えている方がいるからこそ。

 

認知症を発症し

ひとりで出かけようとしたり

そんな日々を乗り越えて

1日の大半を居眠りして過ごす時を迎える。

そんなAさんを介護しながら

「この人は、ずっとひとりで頑張ってきたから。」と。

「おばあさん、がんばろうね」と。

 

 

Aさんの旦那さまは

戦死しています。

 

お祝いを渡した際に

「この前、戦地からの手紙を見つけた。」と

戦時中にビルマから届いた手紙を見せてくださいました。

 

 

「元気にしているか?

お前に親のことや子供のことや

いろいろ迷惑をかけてすまない。

遠いビルマの地から思っているよ。

俺もがんばるから。

大東亜戦争のために。」

 

 

そんなことが

書かれていました。

旦那さまが

戦地からAさんに宛てた手紙。

二度と戻れないことを

わかった上での手紙。

泣けてくる

Aさんはこの手紙を受け取り

何を思ったのでしょうか?

 

激動の時代を生き抜いてこられたAさんと

100歳まで介護し続け

この先も介護を続ける娘様。

 

自分はまだまだ

ひよっこですね。

 

 

 

ひよっこな自分は

Aさんのお祝いに便乗して

小さな胡蝶蘭を購入

 

「品もいいし、これでこの値段は絶対お得っすよ

「今は、切り花はすぐダメになるから

 

お花屋さんのお兄さんに勧められ

またしても

言われるがままに購入

だって、ホントに安かった!

 

 

確かに。

Aさんに胡蝶蘭を贈ったのも

フラワーアレンジメントだと

今の時期

すぐに痛んでしまうから。

 

これもきっと

長く咲いてくれるなぁ