お祝いしたい!

おはようございます。

支援センターふなばし

ケアマネジャーの佐藤寛子です。

 

 

ケアマネジャーとして

担当させていただいているAさん。

 

Aさんは

突然、難病にかかり入院。

退院されるタイミングで担当させていただくこととなりました。

 

強い薬を飲むため

その副作用により

退院されてからも体調は不安定。

かなり辛そうなご様子です

 

 

Aさんは

旦那さまの仕事の都合で

20年くらいブラジルで暮らしていました。

 

 

その影響なのか

日本人とは言え

20年もブラジルに住んでいるとラテン系になるのか

Aさんは

お体が辛そうでも

決して嘆いたり悲観したりしないのです

 

 

ブラジル=ラテン系=陽気

 

 

という、完全なる自分の思い込み

 

さらに

同年代の方々と比べると

生活習慣も違うのです

 

 

 

家族の誕生日とクリスマスを大切にしている、と話される。

家族が誕生日ともなれば

日付が変わったタイミングで電話し

ハッピーバースデイを歌い

誕生日当日は

ご馳走を用意し

お嫁さんのご両親も含めた

親族を自宅に招き

お誕生日祝いをしたそうです

 

家族全員に対して

そうしてお祝いするのだから

年間何回

ご馳走ふるまって

親族全員が集まってパーティーするの??

 

 

 

そんな時

いつもたくさんの手料理で

おもてなしをしていたAさん。

 

今は体力も落ちてしまい

リハビリ担当の方と一緒に

歩行器を押しながら

自宅周辺を歩く練習をするので精一杯。

 

「すぐに疲れてしまう

 

そう話していたのですが・・・

 

 

 

先日、訪問した際

「今日、娘の旦那が誕生日だから、どうしても料理をしてあげたかった

そう話され

なんと!!

退院されてから

初めてひとりで買い物に行ったというです

私が歩いたら5分の距離を

何度も休憩して、行ってきたそうです。

 

 

「大変だった~でも、どうしても自分で食材を選びたかった。」

「いらない、と言われたけど、やっぱり作ってあげたかった

「帰ってきてから1時間以上、動けなかった

 

 

そう話され

完成した手料理は

「ケークサレ」

というフランスの料理。

 

 

ちょうど焼きたてが出来上がったところで

すっごい美味しそうなのです

 

 

「混ぜて焼くだけだから簡単よ

 

 

そうおっしゃいますが

今のAさんにとっては

決して簡単ではないはず。

 

買い物に行くのも

台所に立っているのも

やっとのこと。

 

 

でも

「娘の旦那が誕生日だから」

「手料理を作って祝ってあげたい」

その想いがあったから

Aさんは

こうしてやり遂げることができた

 

 

「自分が食べるものなんて適当でいいのよ

 

 

やはり

人は

自分のためだけには頑張れない。

誰かのためにがんばる方が、頑張れる。

相手を想うからこそ

こうして晴れやかな表情になれる

 

そんなことを改めて感じました。

 

 

 

素敵ですね

そうしてお誕生日の度に

大勢集まってお祝いしてきたご家族です。

「いらない」と言いながらも

きっと喜んでくれますよ

楽しみですね