別れのとき

おはようございます。

支援センターふなばし

ケアマネジャーの佐藤寛子です。

 

 

昨日はお仕事してました。

車移動の多い1日

車の運転は好きなので、苦になりません。

 

 

 

ご利用者さんの、Aさん。

ケアマネジャーとして、8年くらい担当させていただいたでしょうか。

先日、お亡くなりになりました。

 

昨日、ご自宅へご挨拶に行きました。

 

ご主人と2人暮らし。

残されたご主人はしょんぼりして。

「こんなに寂しいもんかねぇ・・・」と。

 

 

 

訪問すると、しょっちゅうケンカしていた2人。

ご主人を、右へ左へ振り回していたAさん

振り回されて「殿様はいいよなぁ」とうんざりしていたご主人。

大変だったと思います。

でも、笑いがあって、少しもギスギスしていないお二人。

 

いつも、自分の訪問を心待ちにしてくださってました。

「あらぁ、おばさん、来たの~」とAさん。

「おばさんじゃないですよ~」と自分。

以前も書きましたが、自分のことを一切「おばさん」だと思っていないので、全力で否定

 

3年前くらいまでは、いろいろ手料理を用意して待っていてくれました。

いくらお断りしても

「あんた、うちに来て遠慮するもんじゃないよ」と言い、いつも強引にいろいろ出してくる

 

手を拭くのも、食器も、まな板も、同じ布巾で拭くような台所。

自分は内心ハラハラしていた

「火が通っているから大丈夫!」とか、よくわからないことを自分に言い聞かせて、美味しくいただいていました。

 

 

そんなAさんも、段々台所に立てなくなり。

ここ1年くらいは、体調がすぐれなかった。

それでも、とにかく、ご夫婦そろって可愛がってくれた。

 

スパっとしたお人柄でしたが

人生の最期もスパっとしていました。

 

 

ケアマネジャーは、最低月に1回はご自宅を訪問します。

Aさんに会うのは、年間最低12回。

それを8年間続けたとすると、96回。

 

大人になったら、親しい友人でも、こんなに会わない。

 

いろいろあったなぁ・・・

 

 

 

この仕事に就いて、一体どれだけの「最期」を見てきたのだろう。

 

いろんな人生の終わりがあって。

どんな形だろうとも

いつか必ず終わりがくる。

 

自分はどんな人生の終わりを迎えるのだろう?

 

 

 

帰りの車の中、夕暮れ時だったせいもあってか、久しぶりに涙が止まらなかった。

 

 

でも、流れていた曲は「あゆ」

最近できた、ちょっと風変わりな友人が「あゆが好き」というので、久しぶりに押し入れから「あゆ」のアルバムを数枚引っ張りだして、かけていた。

 

あの心境に「あゆ」の曲は不似合いだったな

選曲、間違えた

 

 

 

今月の事務所のお花。

 

 

 

ラベンダー色がきれいで、気に入りました。

お花屋さんのお兄さんには

「仏花の入る時期だから。この色は仏花にも使える色なんですよ」と言われた。

 

言われてみれば、確かに。

 

 

Aさん、いつも温かく迎えてくれて、本当にありがとうございました。

ご主人に何かあったら、いつでも飛んでいくから。

安心してくださいね。