おはようございます。
支援センターふなばし
ケアマネジャーの佐藤寛子です。
17:30過ぎ、ヘルパーさんから電話が入る。
「訪問したらAさんの様子がおかしいんです!会社に連絡したら、ケアマネさんにも連絡して、と言われました。」
Aさんは90代でひとり暮らしの方。
ここ最近の様子が不安定で、ずっと気になっていた方。
急いで駆け付け状態を確認。
ご家族には連絡したが
119番通報はまだしていない、と。
ご家族に連絡し、救急車要請する旨を伝え、119番通報する。
救急隊員が到着し
「搬送先が決まるまで救急車に同乗してください。車内で話を伺います。」
ヘルパーさんにお礼を言い、ひとり残る。
バイタルセンサーの音が嫌いです。
命の危機が迫っていることを、目の前に突き付けます。
心拍数の変動や、酸素を流す量で命の危機が迫っていることを感じます。
神様は、時々、自分の目の前で
人が最期を迎える場面を見せてくれます。
目の前で心肺停止したり
ドアを開けたら、亡くなったままの状態で倒れていたり
そんな場面を目にします。
それは電話でご逝去の報告を受けるよりも、はるかに強く、死を突き付けてきます。
そして改めて
自分がどんな仕事をしているのか、学びます。
ケアマネジャーとして担当させていただくご利用の皆さん、
これまでの人生、山あり谷ありだったと思います。
でも、
「なんだかんだ言って、いい人生だったなぁ…」
そう思って最期を迎えてほしいと
本気で思っています。
そのためにケアマネジャーとしてできること。
Aさんの担当になったのは、1ヵ月半前。
Aさんは静かに命の炎を消そうとしていました。
ケアマネジャーとして、Aさんをアセスメントし必要なケアを提案する。
でも、いくらそのケアが必要だと判断しても
ご家族の同意が得られなければ、提供することができません。
ケアマネジャーはご本人だけでなく
ご家族のアセスメントもして
どんなことを気にする方なのか、何を大切にしているのか、どう伝えたら耳を傾けていただけるのか、どうしたら協力と理解を得られるのかを考えます。
今回、なかなかご家族の理解を得ることができませんでした。
ケアマネジャーとして、
Aさんに対し、大きな悔いが残る。
「いい人生だったなぁ」と思っていただくには
ご本人・ご家族・その方々に関わる介護従事者等が、チームとして同じ方向を向くことが大前提。
まずはそこから。
今回、ご家族が同じ方向を向いてくださる前に、こうなった。
ご家族に対して、どうアプローチすればよかったのか。
担当し、1ヵ月半という短い期間でも、もっとできることがあったのではないか。
「いい人生だったなぁ」なんて、思ってくれているかどうかわかりません。
自己満足かもしれない。
でも、チーム全員が「やれるだけのことはやった」と感じられるように
残されたご家族が悔いのないように
その方の最期が穏やかであるように
その想いだけは、これからも大切にしていきたいと思います。
長くなりまして
すみません
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。