家で暮らすということ

おはようございます。

支援センターふなばし

ケアマネジャーの佐藤寛子です。

 

 

皆さんは

将来、介護が必要になった時に

自宅で暮らしたいですか?

施設に入りたいですか?

施設がいいけど、お金が心配だよーって思いますか?

 

 

ケアマネジャーという仕事をしていると

そんな場面に直面します。

それは

病院から退院する時だったり

自宅で暮らしていたけど、いよいよ真剣にこの先を考えなくてはならない時だったり

事情は様々ですが

これを読んでくださっているケアマネの皆さまも

経験があるかと思います。

 

自分から早々に

「施設に入るよ」という方もいれば

周りから「自宅はもう無理」と反対されても

「絶対に家で暮らしたい!」という方もいたり。

 

 

 

入院して、いよいよ退院の場面。

病院から

「自宅での生活は無理だと思います。」

「でも、どうしても家に帰りたいと言うので・・・」

そう言われる方を担当する時

ケアマネジャーとして、

「いけそうじゃん

「家で暮らせるように、どうにかしてあげたいな

そう思う時と

「いや、これ、ホント無理だって

そう思う時があります。

 

 

介護が必要な方が

自宅で生活するということ。

 

そこに必要なものは

3つあると思っています。

 

1.介護保険サービスでサポートできること

2.ご家族のサポート力

3.ご本人の理解力(認知機能)と身体能力

 

この3つのバランスが取れて

自宅での生活が可能になると思っています。

 

介護保険サービスは万能ではないため

生活の全てをカバーすることはできないし

ご家族だけが頑張るものでもない。

ギリギリの綱渡りでもいいから

この3つのバランスがどうにか取れているかどうか。

 

 

病院を退院する時。

ケアマネジャーとして

いろいろ状況を聞き取りしながら

いろいろ頭の中でイメージする。

 

その結果

「これはいけるかも

「ギリギリ自宅で暮らせるかも

「どうなるかわからないけどやってみよう

そう思う時。

 

一方で

「あきらめちゃいけないけど・・・これは絶対ムリ

「容易にトラブルが想像できる・・・

そう思う時。

 

 

確かに

実際に家に帰ってみないと

どうなるかわからないこともたくさんあります。

思いのほか、上手くいくことも。

でもさぁ

経験値になってしまうかもしれないけどさ

ムリなものは無理、な時もあるのよ

それでも

ご本人の強い意志により「家に帰る」

 

そんな時

ヘルパーさんや看護師さんにお仕事を依頼しながら

ケアマネジャーとして申し訳なくなります

苦労をおかけするだろう、と

いろんなトラブルが起きるだろう、と

生活の安全が確保できないとわかっていながら

実際に介護にあたる皆さんが振り回されるだろうとわかっていながら

お仕事をお願いする時

申し訳なく思います

 

その度に

ケアマネジャーとは

介護事業所の皆さまの協力があって

ようやく成り立つ仕事だと

心の底から思います。

 

 

介護を受ける方の

尊厳の保持。

意思の尊重。

そのためには

ご家族の理解と

介護事業所の皆さまの力が何より必要。

 

だからこそ

介護や福祉のお仕事に携わる方の存在の大切さを

わかってほしいなぁと思うのです

 

 

いろいろ考えさせられる案件があり

今日はこんな話をしてみました。

 

では皆さま

笑顔の華金をお過ごしくださいませ