おはようございます。

支援センターふなばし

ケアマネジャーの佐藤寛子です。

 

 

ケアマネジャーとして

たくさんのご利用者さん・ご家族と関わる機会があり

皆さまそれぞれ

尊敬すべき点をお持ちなのですが

その中のおひとり。Aさん。

 

 

Aさんは

脳梗塞の後遺症により

失語症があります。

 

失語症は

大脳の言語中枢が損傷することにより発症するのですが

話したり読んだりすることが

思うようにできなくなります。

 

 

これまでも

失語症の方を何名か担当させていただいたことがあるのですが

思うように話すことができず

無口になってしまったり

思うように相手に伝わらずに

イライラして

怒りっぽくなったりする方が多かったように感じます。

 

 

けれども

Aさんは違います。

 

 

いつも、積極的に話しをされる。

積極的、という表現は

おかしいかもしれませんが

いろいろ話をしてくださる

 

 

パッと聞くと

正直、何の話をしているのか

わからない時もあります

 

でも、ニコニコとお話してくださる

訪問すると

いつもニコニコお話してくださる

 

よ~く聞いていると

なんとなく、何を伝えようとしているのかが、わかります。

 

 

先日も

よ~く聞いていると

「歯医者の予約をしようと思って電話したけど、歯医者さんに自分の話が伝わらなかった。」

といった内容。

 

「私が電話しましょうか?」

「いいの?ありがとね

 

 

Aさんは

数字も苦手なので

口頭で時間を伝えても

うまく伝わりません。

Aさんが「12時」と言っても

12時を指していないこともあります。

 

なので

歯医者さんの予約も慎重に。

紙に書いて、日付と時間を確認して

歯医者さんに電話。

 

 

無事に予約がとれ

「ありがとね

 

 

言葉のリハビリができるデイサービスに通い、リハビリで取り組んだプリントを見せてくださる。

 

⭕️❌がついたプリントを見ながら

「自分はこれが苦手だ」

 

そんな主旨の話をされます。

 

 

そんな姿に

いつも感心します。

 

上手く伝わらなくても

イライラすることなく

相手の表情を見て

伝わっていないことを察しても

自分の言葉で

どうにか伝えようとする。

 

そして

いつもニコニコしてる

 

 

元々の性格もおありでしょうが

そんな姿勢が

本当に素晴らしいと思うのです✨

 

 

自分だったら…

 

 

話すの、やめちゃうかも

 

 

こうして文章が書けて

なんの苦もなく言葉を話すことができる。

 

それなら

やっぱり

自分の思うことは

ちゃんと言葉にしないとね。

 

どちらかというと

自分の思いを伝えることを苦手としてきたけど

こうして毎日文章を書くのも

自分にとって

思いを伝える練習であり

リハビリのようなものかもしれない

 

 

Aさん

またお話、聞かせてください。

つられてこちらもニコニコしながら

ちゃんとお話、聞きますね

 

笑顔って、大切だ✨