こんにちは。
支援センターふなばし
ケアマネジャーの佐藤寛子です。
当たり前のことですが⋯
人はやっぱり
心臓が止まると
お別れが訪れるのですね。

ケアマネジャーとして担当させていただいているAさん。
まもなく100歳を迎えるところでした。
昨日
息子さまから連絡があり
病院先の病院で
ご逝去されました。
「心不全とのことでした。」
心臓から血液を全身に送り出せなくなったら
お別れがやってきます。
わかっているのですが⋯
心臓は
一生のうちに脈打つ回数が決まっているといいますが、
ウソかホントか知りませんが
もしそうだとしたら
最期の1回を脈打ち終えたのですね
Aさんは100歳間近ですが
とてもしっかりされていて
自分のことは
自分の意思で決めていました。
さすが、激動の時代を乗り越えていただけある
今の70代の皆さまとは異なる強さをお持ちで
それが何かはうまく説明できないのですが
世間的には「頑固」と呼ばれるのでしょうが
気持ちいい程に潔く
100歳間近になって初めて
介護保険のサービスをご利用するにあたっても
自分の意思を明確に示され
それが実現不可能だと
ご自身で納得すれば
潔く、私たちの提案を受け入れる。
その後はとても丁寧に
お会いする度に
「お忙しい中ご苦労さまです」
そう言って頭を下げてくださいました。
「そんなご丁寧にしてくださらなくても大丈夫ですよ。」
そう声をかけても
いつもそうやって挨拶してくださいました。
その潔さと
100間近とは思えない意思決定に
いつも感心するばかりでした。
しかしどんなに立派でも
やはり心臓は疲れていたのです。
度々入院され
回復して帰宅されるものの
その度にお体は弱くなり
それでもリハビリに励む姿に
またしても感心するばかり。
絶対に寝たきりにならないと決めていたのか
なんとしても四つ這いで室内を移動され
そのうち手を引いて歩けるようになり
「また自分でトイレに行けるかもしれない」
そう笑って話されるのです。
リハビリの先生に言われた通りに体を動かすその姿は
おかしな表現かと思いますが
愛くるしささえ感じます。
わかるかなー![]()
100歳間近の方が
リハビリの先生に言われた通りに
お体を動かすんですよ?
健気というか
愛くるしいというか
決して小さな子供を見る視点ではなく
大いなる尊敬を込めて表現しているのですが
他に適切な言葉が見つからないのです。
その姿に
自分がもし万が一
100歳近くなったら
絶対にそんなことできないだろうな、と想像しつつ
リハビリに取り組むAさんの姿が
なんとも心に沁みるのです。
けれど
いよいよ
心臓が最期の脈を打つ時がきたのですね。

そうかぁ・・・
もう1回
歩く姿が見たかったなぁ・・・
でも
もう十分生きましたもんね。
大往生だ。
長い人生
おつかれさまでございました。
その潔さ
見習わせていただきます。
ありがとうございました。
































