おはようございます。
支援センターふなばし
ケアマネジャーの佐藤寛子です。
あるアーティストが
「人生」という曲の中で
こう歌っています。
かりそめの人生
やれることやれるだけやって生きていて
かりそめの人生かぁ・・・
「かりそめ」とは
・その時限りのこと
・しばし、まにあわせ
という意味です。
よく「かりそめの恋」
という使い方をしますね。
人生というものも、かりそめ。
確かにそうかもしれません。
経営者の勉強会でお世話になった方が
お空に旅立ちました。
47年間の人生。
短いのか、それとも十分なのか。
昨夜、お通夜に行ってきたのですが
全くそんな実感がなく
笑顔の写真の通り
またどこかでお会いできる気がしてなりません。
その方は
オーダースーツの仕立て屋さん。
その方以外、誰も着こなせないような
シャレたスーツを着用され
ある時はルパン三世のように
真っ赤なジャケットに
真っ青なシャツを着て
それさえも似合ってしまうような
独特な雰囲気を纏った方でした。
普通のスーツも仕立てます。
ですが
この方のこだわり
トランスジェンダーの方に向けて
スーツを仕立てる
見た目は女性だけれども
心は男性の方がいます。
その方が
男性用のスーツを着てもビシっときまらない。
その方に合った「男性仕立て」のスーツを作る。
その人が
その人らしく生きられるよう
それが自社の固有の役割だと。
どんな会社にも固有の役割があって
それに気付いているかどうか。
「心を燃やすと超楽しい」
そう話されていました。
いつか自分も
大舞台に立つ時が来たら
この方にスーツを仕立ててもらおうと思っていました。
でもやっぱり
「思い立ったが吉日」
いつか、を待っていてはいけないのですね。
病気が見つかったのは、つい数ヶ月前。
それからも精力的に活動されていて
これからはコスプレイヤーの方に向けた事業を展開していく。
そんな話で盛り上がっていたそうです。
どれほど
「生きたい」と願ったことでしょう。
それを思うと
言葉に言い表せない感情になります。
今、大切な仲間が
病と闘っています。
今まで休むことを知らずに走り続けてきたから
神様がこれ以上ないほど強制的に
「一旦、休みなさい」
そう言って無理やり時間を作ったのだと思っています。
そうでもしないと
休む方法さえ知らないのですから。
でも、神様。
あまりに無理やりすぎて
ゆっくり休んでもいられないっての。
不思議と
何の迷いもなく
「必ず復活する」と信じています。
この感覚はなんでしょう?
この闘いに必ず打ち勝つと信じています。
強烈な個性を持ったこの方が
大病を経験したことで
どんな人生観を持つのか
聞いてみたいのです。
この先の未来を見てみたいと思うのです。
そして
思います。
こうして健康であること。
元気でいられること。
それは
この上なく有難く幸せなことだと。
これ以上を望むなんて
人間とは欲深いものですね。
かりそめの人生。
やれること
やれるだけやって
これからも生きていこうと思います。