こんにちは。

支援センターふなばし

ケアマネジャーの佐藤寛子です。

 

 

今日は祝日なので

のんびりブログ。

なんとくテーマも

ハートウォーミングなものを

 

 

ケアマネジャーとして

担当させていただいているAさん。

奥さまと2人暮らし。

 

私が月に1回訪問し

しっかりとお話くださる時もあれば

窓側のロッキングチェアに座り

居眠りされてることも。

 

Aさんはよく

「妻に迷惑をかけて申し訳ない。」

「妻には感謝している。」

そんな言葉を奥さまの前でも口にされます。

脳の病気をしたことで

「おかしな自分」が奥さまに迷惑をかけていることを

うっすらと

なんとなく

わかるようなのです。

 

 

 

昨日、訪問した際

ふとした会話の中から奥さまが

「昔は感謝状とか作ってくれました

そんなことをおっしゃるのです。

 

「ぜひ、見せてください

 

そうお願いし

まだお元気だった頃に

Aさんが奥さまに宛てた感謝状を見せていただきました。

 

それがこちら。

なんて達筆な

 

 

今、時間があってもなくても

ぜひ拡大して読んでほしい

 

 

これを読んで不覚にも

Aさんの奥さまの前で、号泣

 

「泣けてきます~

「ティッシュを1枚もらっていいですか~

 

奥さまからすれば

「えっ!?何、どうしたの!?」的な

 

 

Aさんが病院を退院した時から

今までの、1年ちょっとの時間が思い出されます。

その時間やご夫婦の様子を思い出し

この感謝状が

なんとも心に沁みてしまったのです

 

 

Aさんは

急性硬膜下血腫にて倒れ、入院。

病院からは

「自宅で介護するのは無理だから、施設に行きましょう。」

そんなお話もありました。

ですが奥さまは

「家に帰ってみないとわからないから。」

「それから施設に入るか考えます。」と。

 

 

脳にダメージを受けていますから

今までのAさんとは別人のような出来事が

次々と起きていきます。

「いい加減にして!!!」

「こっちまで頭がおかしくなりそう!!」

そう、言いたくなることもたくさんあったと思うのです。

 

ですが奥さまはいつも

「時間が経てば主人も落ち着くから

「一時のことだから

そう穏やかに話されます。

 

 

最近は

奥さまの顔もわからなくなりました。

奥さまを目の前に

「〇〇はどこに行った?」

そうおっしゃるそうです。

 

昨日訪問した時は

新聞を逆さまにして読んでいました。

 

奥さまは

「ほら、新聞も逆さまでしょ

と笑って話されます。

 

 

Aさんは自分で書いた感謝状を

自分で読み上げることができたとしても

何が書いてあるのか

内容を理解することは難しいかもしれません。

 

 

 

介護が始まってからの生活は

長年の積み重ねの上にあります。

 

それまでの夫婦生活で

不満ばかりを言い合う暮らしをしていては

やはり介護も辛いものになります。

 

長きに渡りお互いを思いやり

感謝の言葉を口にすることができていたら

介護が始まり

たとえ大変な思いをしたとしても

優しい心を忘れずに

接することができるのだと感じています。

 

 

 

この感謝状を書いた平成19年から

15年経った今も

「妻には感謝している」

そう言葉にされるAさんの感謝の心は

本物ですね

 

「これからは

末永い人生を心身共健康で

お互い仲良くして孫達の成長を楽しみに

長生きしましょう。」

 

ぜひ、そうあってくださいね

 

 

Aさんご夫婦。

改めて、この仕事を続ける意味を

感じることができました。

ステキな感謝状を見せてくださり

ありがとうございました!!