おはようございます。
支援センターふなばし
ケアマネジャーの佐藤寛子です。
集団生活って
大変ですよね。
私たちは子供の頃から
ある一定の集団生活を送っていますが
そこにはいろいろとルールがあり
集団からはみ出さないように
きちんとルールに沿って
その枠の中で生活をしています。
今日は、そんな話。
ケアマネジャーとして
担当させていただいているAさん。
Aさんは
施設で暮らしています。
その施設は
施設だけど「自宅」とみなされるので
私たちのような
在宅専門のケアマネジャーが関わっています。
Aさんが施設に入居し
その後、数か月間
大バッシングを受けました。
いろいろ理由はあるけれど
その中の理由のひとつ。
「あの人は、いつも派手な格好をしている」
Aさんは
赤いジャケットがお好きで
それをよく着ています。
その赤いジャケット。
どうやら、皆さんには受け入れ難かったみたい
しかも、気に入っているから
いつも着ている。
そうすると
「あの人は着替えていない」と。
さらにはAさん。
冬は真っ白なコートを着ます。
どうやらそれも
NGだったみたい
確かにAさん。
Going My Way な方。
集団生活には不向きなのかもしれません。
それもあって
服装ひとつで
皆さんから反感を買ってしまうのだと思います。
Aさんは、御年90歳。
私からすれば
そのお年で
真っ赤なジャケットを着たり
真っ白なコートを着たりできるって
ステキなことだと思います
90年生きてきて
自分の好みを貫き通す。
いいことだと思います。
それがAさんが歩んできた道
でも
こんなのん気なこと言ってられるのは
自分がその施設の当事者ではないからだとわかっています。
それが原因で
トラブルが起きるなら
解決策を考えたくなるでしょう。
介護の業界とは
全く無縁の方が
こんなことを言っていました。
「おばあちゃんって、スズメみたいだよね」
申し訳ないが
笑わずにはいられなかった
この、スズメの色味。
これが
介護とは無縁の方からすれば
「おばあちゃんの洋服の色」
として目に映るようです
確かに
言いたいことはわかる。
そうだね、
おばあちゃんって、こういう色の洋服着てるね。
考えたこともなかったわ
そうかぁ
そう考えるとやっぱり
真っ赤や真っ白は
ぶっ飛んでるかもしれないね
時代は移り変わり
私たちがおばあちゃんになる頃には
周りの目を気にせずに
好きな色を着ているでしょう。
歳を重ねたからと言って
地味な色を選ぶ必要はないし
選ばない人の方が多い気がします。
いや、でも
歳をとってみないとわからないな・・・
「スズメ色」を好んで着ているかもしれない・・・
気が付けば
今日のセーターは
スズメ色の薄い茶色だし
まぁ、そうは言っても
自分も将来、施設に入ったら
集団生活の中でルールを守らないとね。
90歳になって
ルールを守りながら生活する。
「長生きするのも大変だよ」
本当にそうですね
私は
どんなおばあちゃんになっているのかなぁ??