家に帰ろう

おはようございます。

支援センターふなばし

ケアマネジャーの佐藤寛子です。

 

 

ケアマネジャーが担当する方の中には

病院を退院され

自宅に戻る方もいらっしゃいます。

 

その場合

ご本人の状態や

病院の方針にもよりますが

退院前に病院で

看護師さんや相談員さん、医師など

ご本人に関わる方が集まって

カンファレンスをする時があります。

そこにケアマネジャー等も参加し

ご本人への挨拶や、お気持ちの聞き取り

退院後の生活について

いろいろ話し合います。

 

 

ですが

時代はコロナ禍。

 

 

感染予防対策として

電話での確認となったり

オンラインで相談員さんと話をしたり

そういった対応がほとんど。

 

ケアマネジャーが

ご本人の様子を目にすることができないまま退院され

退院してから

「話と違うじゃん

「聞いてないよー

「退院させたかっただけでしょ

なんてことも、よく、ある

 

 

 

そんな中

昨日、久しぶりに

カンファレンスに参加してきました。

 

船橋市から車で1.5時間ほどの

初めて行く病院。

 

建て直ししたばかりらしく

外見も内装も

ホテルのような病院で

ビックリしました

 

 

病院側も

こんな時にカンファレンスをすべきか

迷ったそうです。

通常であれば実施していないから。

 

 

「だけどやっぱり

今回ばかりは必要だろう。」

 

 

そんな判断に至ったそうです。

 

 

今回退院予定のAさんは

誰もが

「退院しても自宅に戻ることはできない。」

「施設に入るしか道はない。」

そう判断していたそう。

 

しかしAさんは

「絶対、家に帰りたい!!」

 

その一心でリハビリに取り組んでいるそうです。

 

その姿を見て

病院スタッフも気持ちが変わる。

「自宅に帰してあげたい

 

 

なにしろ

Aさん自身がまだ50代。

「介護施設で、高齢者に囲まれて暮らしたくない!」

 

どんなに大きな病気を抱えていても

体が思うように動かなくても

50代という若さで

まだまだ自分の人生を

自分で選び、進みたい

そう思って当然だと思います。

 

 

おかげで久しぶりに

ケアマネの思考回路フル回転のカンファレンスに

退院後の生活を想像し

Aさんの状態を考慮し

チャレンジよりも、安全第一を選択。

どんな暮らしからスタートするか。

いろいろと意見交換させていただきました。

 

 

 

ケアマネになって

数年間は

白い服の人たちに囲まれると

ガチガチに緊張してたんだけどね

 

 

今では緊張もしなくなり

成長したせいなのか

図々しくなったせいなのか

自分より年下が増えたせいなのか

よくわかりませんが

 

とても有意義な時間になりました。

 

 

Aさんが50代なので

もちろんご主人も働き盛り。

一時は退職も考えたそうですが

そんな話を聞くと

つい「産業ケアマネ」としても

気になってしまう。

 

ご主人が仕事を辞めずに

Aさんが自宅で生活できるよう

しっかりとサポートチームを作らねば。

 

ケアマネの出番だわね

 

 

感染予防のため

Aさんとお会いできたのはガラス越しでしたが

ご挨拶できてよかったです。

 

準備整えて

自宅に帰りましょう