おはようございます。
支援センターふなばし
ケアマネジャーの佐藤寛子です。
先日、新規のご相談をいただきました。
「すごくガンコな方らしく、大変かもしれないけど、よろしくお願いします。」
というご依頼。
いろいろエピソードを教えてくれましたが
そうですね。
確かに「頑固なおじいさん」と言われても仕方ない。
頑固なAさんに
お会いしてきました。
Aさんは
肺がんかもしれない、との診断を受けたけど
検査はしたくない!!
と、頑なに拒否。
そんな矢先、家の中で転んでしまい
救急搬送。
骨折の診断を受けますが
幸い骨のズレも少なかったようで
「手術をしなくてもいいなら、しない!!」
先生も
「年齢を考えたら無理に手術しなくても」との判断。
そしたら翌日には
帰る帰ると病院で大騒ぎし、手に負えず
骨折して歩けなくなっちゃたのに
骨折部位を動かすとすごく痛いのに
強引に退院。
自宅療養をするために
支援センターふなばしに依頼がきました。
担当させていただくにあたり
これまでの人生など
いろんなお話をお聞きします。
もちろんAさんのご家族にもお聞きしました。
Aさんのこれまでの人生。
若い頃は仕事で全国を回り
会社を設立し、社長さま。
若い衆を自宅に呼び、とてもかわいがっていた、と。
家族構成をお聞きすると
「さぁ?詳しく知らない。」と
息子さんもあまり話したがらず。
うんうん、お察しします。
だって、Aさん
カッコいいもの。
こうしていろんな方にお会いする仕事をしていると
それまでの人生がお顔に出る
ということを感じます。
Aさん、さぞかしモテたと思います。
そりゃぁ、息子さんも
「さぁ?よくわからない。」
と言うこともいろいろあったでしょう。
それまでのお仕事も
その方の考え方や生活に大きく影響します。
Aさんのお仕事。
うんうん、なるほど。
一概には言えませんが
やはり長年の積み重ね。
今現在のその方の姿に、反映されます。
Aさん。
周りの方から「頑固」と言われても仕方ない。
これから訪問に入ってくださるヘルパーさんも
手を焼くことがあるかもしれない。
でも、仕方ないよね。
誰だって納得いかないものはイヤ。
嫌なものはイヤ。
自分に必要ないと思えば、いらない。
当然のこと。
それが、はっきりしているだけ。
でも、Aさん。
自分の周りにいる方々を
大切にしてきたお人柄のよう
だから、きっと、大丈夫。
自分のことを一生懸命みてくださるヘルパーさんを
ぞんざいに扱ったりしないと思う。
ご家族も
私がおじゃまするなり
「女の人でよかった。おじいちゃん、女の人好きだから」
確かにAさん。
口は悪いけど、いつも笑顔を見せて下さる
無機質な病室。
それだったら
自分の家で、言いたいこと言って
家族に甘えて
過ごしたいよね。
ご病気もあるし、この先心配だけど
出来る限りご自宅で過ごせるように
お手伝いさせてください