おはようございます。
支援センターふなばし
ケアマネジャーの佐藤寛子です。
人間の体というものは
本当に不思議だな、と思うことが度々あります。
人間の「脳」の中で
一体、何が起きているんだろう?
と思うことが度々あります。
昨日、初めてお会いした
ご利用者さんのAさん。
先週
「介護保険を利用したい」との連絡をいただいたのですが・・・
それからわずか3.4日間の様子の変化があまりに急激で
ご家族も大パニック。
「これから一体どうなっちゃうの?」
「こんな状態、いつまで続くの?」
ご家族の表情は
困惑に満ちていました。
それもそのはず。
突然、自分の親が
まるで別人のようになってしまうのですから。
この3.4日間で何が起きていたのか、
この1.2ヵ月はどんなご様子だったのか
お話しを伺う。
出来事はとどまることなく、次から次へと。
急激な状態の変化から
おそらく「せん妄」だと思われるのですが
それはあくまでも推測でしかない。
お話を伺いながら
何から始めるべきか
何を提案すべきか
自分ができることは何か
いろいろ考える。
介護保険というものを使い、その方の生活を支えようと思っても、状況を改善しようと思っても
やはり限界があり「出来ること・出来ないこと」があります。
介護保険はあくまでも
「日常生活を送るため」のもの。
この状況では
まずはしっかり「医療」にかかること。
Aさんは、もともと精神疾患があり、
病院にかかっていました。
しかし、このような症状が見られているということは
原因はそれだけでなく
様々なことが絡み合っています。
せん妄だけでなく
気付かぬうちに認知症が進んでいたのかもしれないし
他の器質的病変が見つかるかもしれない。
精神科専門病院に予約をいれて下さってましたが、初診が来月とのこと。
それまで待ってられないので
どんな風に伝えればいいかを説明し
診察を早めてもらえないか病院に相談することを提案。
ご家族の希望を伺い
予約の取り直しと同時進行で
自分ができることを提案。
ご家族は
「明日からでもどうにかしてほしい。」
「この状況を改善してほしい。」
というご様子でしたが
まずは、Aさんの脳の中・体の中で何が起きているのかを知り、治療できるものであれば治療する。
どうしたら日常生活に戻れるか
まずはそこから。
私たちが足の骨を折って、それをほったらかしにして生活しないのと同じ。
そう説明して
ご家族にしてほしいこと
ケアマネジャーが調整していくこと
お互いの役割を決めました。
ご家族にも大きな負担がかかります。
それを少しでも減らせるようにしていきます。
今が一番大変な時。
どうにか一緒に乗り切りましょう。
ここを乗り越えれば
Aさんの生活も変わり
ご家族の負担も、今より減らすことができるはず。
もうひとがんばり。
それぞれの専門家がかかわることで、日常生活を取り戻しましょう。