趣味の時間

おはようございます。

支援センターふなばし

ケアマネジャーの佐藤寛子です。

 

 

ケアマネジャーとして担当させていただいているAさん。

 

60代で大きな病気を発症し

介護が必要な状態になりました。

 

ご主人と2人暮らしをされており

Aさんを介護するのは、ご主人。

 

Aさんが60代なら

ご主人もまだお若く

定年退職後、数年経過したところでした。

 

 

 

 

ご主人が奥様の介護をする際

一概には言えませんが

「他人を頼らず、自分でどうにかしようとする」

という傾向が強いように感じます。

 

もちろん100人いれば100通りですから

あくまでも自分の経験談の話です。

 

 

「自分だけでは無理だ・・・」

 

 

そう認めることが

現役時代を彷彿とさせ

まるで仕事で負けを認めたように感じるのか

中には

家庭を顧みず

好き勝手やりたいように生きてきた現役世代を振り返り

「妻には迷惑ばかりかけた」と

罪滅ぼしのように介護に向き合う方もいらっしゃいますが

自分でがんばってしまう方が多いように感じます。

 

 

 

Aさんのご主人も

どちらかというと

ご自身で頑張りがち。

 

今で言う「鉄オタ」のご主人は

それはそれはたくさんの鉄道模型やレールなどを所有しています。

 

ですが

奥様の介護が始まり

「定年後は故郷に帰り、広い家にレールを敷き詰めて、毎日模型を走らせて楽しもうと思っていたのに。」

そう嘆かれます。

 

 

毎月の訪問でお会いする際

鉄道の話になった時は

「今の家でもできるじゃないですか

「今度、模型が走るところ、見せてください

そう度々お願いしていたのですが・・・

 

 

ついに。

 

 

先日、訪問した際に

レールを用意して待っていてくださった

 

 

こうした鉄道模型のレールには

「Nゲージ」と呼ばれるものと

「HOゲージ」と呼ばれるものがあるそうで

ご主人が所有しているのは「HOゲージ」

より実物に近い重量感と精巧さがあり

とにかく見れば見るほどすごいのです

 

「ここ見て!」

「機関士も乗せてみたんだよ!」

 

 

そう話すご主人は

心から鉄道を愛する

まるで少年そのもの

 

 

そして

その隣で

「一体いくら無駄遣いしたと思っているの

心底呆れる奥様・・・

 

そりゃそうだ。

 

この1両の金額聞いたら

確かにそう思います・・・

 

それでもめげずに

「あっちは蒸気で走るんだよな

「でも以前走らせた時はうまくいなかったなー」

そう奥様に話しかけるご主人

 

普段、疲れ切った表情をしているご主人にも

笑顔が戻った瞬間でした。

 

 

 

 

何事もなく

思い描いていた通りの定年退職後の生活を送っていたとしたら

きっと今頃は

故郷に帰り

奥様に呆れられながらも

自宅内にレールを敷き詰め

ジオラマを造り

毎日眺めていたことでしょう。

 

 

久しぶりにレールを敷き

久しぶりに模型を走らせ

思い描いていた光景とは大きく違っていたとしても

それでもやっぱり

好きなものに触れ

好きなものを愛でて

楽しむ時間を持っていただけたらいいなぁと思います。

 

 

用意して待っていてくださったこと

とても嬉しかったです!!

それ以上に

鉄道を通じて

ご夫婦の会話を垣間見れたことが嬉しかったです

ありがとうございました!!