おはようございます。
支援センターふなばし
ケアマネジャーの佐藤寛子です。
桜の季節ですねぇ・・・
つい先日もそんな話を書きましたが。
ケアマネジャーとして担当させていただいているAさん。
毎月1回、ご自宅を訪問し
いろいろお話を聞かせていただいております。
先月訪問した際
「来月は桜が見頃だよ。お花見をしにおいで」
そうおっしゃってくださいました。
Aさんのご自宅近くの通りは
桜並木があります。
そのため
Aさんのご自宅からは桜を見下ろす形になります。
昨日訪問すると・・・
満開の桜でした
桜を見下ろすって
なかなかない景色なので
とても新鮮に感じます
ちょうどいいタイミングでおじゃますることができ
Aさんも
「いい時に来たね」と
そうおっしゃってくださいました。
Aさんはひとり暮らし。
お子さん方からは
「施設に入った方がいい」と言われているそうです。
ですが
「もう少し、ひとりでも大丈夫。」
そう話されます。
住み慣れた場所で暮らしたいのもあるようですが
ここで暮らし続ける理由は他にもあって。
Aさんは長年
町会だったり、老人会だったり
「会長」と呼ばれる役職にあります。
「引退したい」と話され
後継者を見つけたいそうですが
なかなかいないそうです。
街中にご高齢の方は増えているはずなのに
老人会の会員さんは減る一方・・・
その理由、Aさんが分析するには
「今までは60才で定年だったから、仕事を辞めてからも余力があった。」
「余力があるから、定年後に老人会で活動することもできた。」
「でも今は、働ける限り目一杯働く時代。」
「仕事を辞めてから余力がない。」
「だから町会や老人会に積極的に関わることができない。」
なるほど、確かに。
町会や老人会の役割は大きくて
街の見回りもそうですが
定期的に公園の掃除をしたり
ご高齢の方が集まる場を提供したり
そうした活動を通じて
ボランティア精神にあふれた元気なご高齢の皆さま方が
街を支えていたんだなぁ、と
今さらながら思います。
「定年退職して時間がある人がやればいい。」とか
そういう問題ではなく
早い段階で定年退職すれば、
日本の労働力の減少につながり
仕事ができるうちは目一杯働いて
労働力として社会に貢献しながら
自分の収入も維持して
けれどそうなると
地域を支える余力のある人たちがいなくなってしまう。
人口減少って
この先もいろんなところで影響が生じるんだなあ、と
Aさんと話しをしながら
真面目なことを考えてみたりする
「会長なんて、その気になれば誰でもできるよ」
Aさんはそうおっしゃいますが
いやいや、できないって
人前で話す、その話術
人をまとめる、その佇まい
それはやはり
現役世代の頃から培ってきた「オーラ」であり
現役を退いてもなお
自然と出てしまうものだと思います。
ということでAさん。
ひとり暮らしを続けるようでしたら
これからも皆さまから頼りにされるのも
悪くないかと思います
仕事中なのに
お花見させていただき
ありがとうございました!!