最後の管理者研修

おはようございます。

支援センターふなばし

ケアマネジャーの佐藤寛子です。

 

 

「管理者研修やりたい。」

 

ケアマネジャーを紡ぐ会・名誉会長である宮﨑さんがそう言ったのは

1/25のこと。

何の前触れもなく

突然の提案。

 

 

ここ最近の宮﨑さんは

思うように動かなくなってきている体とは裏腹に

脳を最大限にフル回転させ

まるで遺作を残すかのように

様々な提案をし

様々な改革に着手し

全身全霊を注いでいます。

 

 

「管理者研修をやりたい。」

 

 

そう提案されたのも

そのひとつなのかもしれません。

 

昨日、そうして開催された

ケアマネジャーを紡ぐ会の幹部メンバーに捧ぐ

最後の管理者研修。

 

 

オンラインというものが

当たり前の時代になってよかったと、しみじみ思います。

急遽招集しても、こうして集まることができる。

紡ぐ会の幹部メンバーは全国にいるから

リアルで集まるしか術がなかったら

こんな風にみんなが参加することはできなかったかもしれない。

録画、という便利な機能もありますが

やはり、ここは、ライブで参加するからこそ。

 

 

こちらの管理者研修。

宮﨑名誉会長が行うセミナーのテッパンネタ。

通称「ストレス研修」と呼ばれるセミナーに比べたら開催回数は少ないものの

何度も開催してきました。

 

 

それをこうして

今の立場となり

改めて受講する。

 

 

独立するまでもずっと

管理者という立場になることが多かったケアマネ人生。

ですが

やはりその頃と今とでは

内容の受け止め方が全然違うのです。

 

そして

体の苦痛に耐えながら話すその姿に

この教えを決して忘れてはならないと

そう強く思うのです。

 

 

「管理者」という立場では

理解しきれていなかったことがたくさんあったなぁ、と

頭ではわかったつもりでいたけれど

身をもって痛感するのは

今だからこそだからだ、と。

 

きっと

他の幹部メンバーの中にも

「今だからこそ、聞けてよかった。」

そう思ったメンバーがいると思うのです。

 

そして宮﨑さんは

きっとそれがわかっていたから

最後にもう一度

居宅介護支援事業所の運営というものを

伝えてくれたのだと思います。

 

 

 

1時間半近く話しっぱなし。

そういえば

肺にもガンがあることを忘れていました。

途中で息苦しくなって

背中も痛くなって

「少しだけ休ませてください。」と

わずか5分ほどの休憩で体勢を整え再開する。

どれほどの精神力なのでしょう。

フツーでは、とても、考えられない。

そうまでしても伝えたいことが、ある。

 

 

 

セミナー終了後

そこはまるで寺子屋のよう。

いや、寺子屋では初等教育になってしまいますね

教えを乞う教え子たちが

セミナーに関する質問から

今後の自分の在り方まで

様々な質問を投げかける。

それに応える様子は

自分の語彙力では表現しきれず

寺子屋になってしまっただけのこと。

 

 

結局、みんな

宮﨑さんのことが大好きなんだな。

この先

お空に旅立ってしまうことに

残された者として一抹の寂しさと不安を感じつつ

でも、強く生きていこうと

この教えを忘れずにいようと

それぞれの中に

そんな思いがあったんじゃないかなぁ、と

勝手に想像していました。

 

 

この上なく

貴重で贅沢な時間を

ありがとうございました。

ただただ、それだけです。

紡ぐ会の皆さん

同じ時代に生きることができ

よかったですね。