魔法の言葉

おはようございます。

支援センターふなばし

ケアマネジャーの佐藤寛子です。

 

 

先日、テレビの映像の中で

地震発生72時間経過後に救出されたおばあちゃんに対し

救急隊員の方が

「おかあさん、よくがんばったね。大丈夫やから。」

そう声をかけていた。

 

「大丈夫

 

この魔法の言葉の威力

すごいと思っています。

 

自分自身も介護の仕事をしていて

よくこの言葉を使います。

 

そうして差し伸べられた手に

どれほど安心することか

 

 

ここまでは

昨日のブログの最後の一文。

 

能登半島地震について触れ

その終わりに書きました。

本日、その続き。

 

 

 

そう。

この「大丈夫」という魔法の言葉

これをよく口にするようになったと気付いたのは、いつだろう?

 

 

大学を卒業し

介護の仕事に就いた自分が

初めて知った介護の世界が、グループホーム。

 

グループホームとは

2000年、介護保険制度の誕生と同時に生まれた施設。

「認知症」と診断された方だけが入居することができます。

 

当然、認知症と診断された方ばかりいるため

そこにはたくさんの「不安」があります。

 

 

「夕方だからそろそろ家に帰らないと。」

「家に帰って食事の支度をしないと。」

「お支払いもしていないのに、ここに泊まるわけにはいかない。」

「そこの通りを1本渡れば私の家があるので、ひとりで帰れます。」

 

 

いろんな理由をつけて家に帰りたがったり

現実とかけ離れた話をしてパニックに陥ったり。

そんな時

気が付けば、この言葉をよく口にしていた。

 

 

「大丈夫

 

 

「なんも心配いらないよ、大丈夫。」

そう言って、いろんなこと、ごまかしてた

いやいや、違う

あれやこれやとやりとりして

絶妙なタイミングで

「大丈夫

 

そのひと言で、最後は落ち着いてくださることが多かったように思う。

 

その経験を通じ

自分の中で魔法の言葉となりました

 

 

 

不安が解消されること。

ホッとできること。

信じていいと思えること。

安心できる場所があること。

安心できる人がいること。

 

 

それって、人間にとって

絶対的に必要

 

 

 

自分で

けっこう嘘が下手だと思っています

心にないことを口にできないというか。

調子のいいことを言えないというか。

 

なので

ケアマネジャーという仕事をしていても

ご利用者さま・ご家族に対しても同様。

だから

皆さまからのご相談に対し

私が、自信をもって「大丈夫」と言い切った時は

どうぞ安心していただきたい

 

「大丈夫です。」

「なんとかなるから大丈夫。」

 

まぁ、その魔法の言葉で

安心していただけるかどうかは

自分の力量次第ですが。

 

だって

「大丈夫」って言われたって

「いやいや、お前の大丈夫、聞きたくないよ

そう思われることだってあるでしょうから

 

 

 

自分自身も

その魔法の言葉に何度も救われました。

 

「大丈夫。死ぬわけじゃない。」

 

そう言われて

独立を決意しました。

その言葉が、たくさんの不安を払拭してくれました。

テキトーな励ましではなく

心からその言葉を伝えてくれる人がいるというのは

本当に幸せなことです

 

 

 

冒頭の話に戻りますが

救出されたおばあちゃんは

「大丈夫やから。」

その声を聞いてどれほど安堵したことか

そんなことを

勝手に妄想して

勝手に感動しておりました

 

今日はそんな

自分が思う

魔法の言葉の話